2016年4月12日火曜日

かえるになりたい

裸婦、猫、(こんにゃく)、カエルと軟体ものが続いている。別に意図はない。描いていると皆同じようなものにも思えてくる。カエルはうずくまっていることが多い生物だ。何を思うのか、ただじっとしている。その様子を見るにつけ、人の世の慌ただしさ、頭の上にある空も雲も遠くの山も、見えぬげに、ただ走り回っている。常に追い、常に追われして、流されていく、ああ人はかなしいなあ…そんな呟きが聞こえてきそうな句。

悠然として山を見る蛙かな(一茶)




0404 a frog

2016年4月8日金曜日

朧月夜

美しい曲だ。一番は夕月の下に広がる菜の花畑と遠い山並の春景色を絵画的に描写し、かすかにふく風に春の香りを運ばせた。二番は叙情的に、人間も含むすべての森羅万象を霞の中に包み込んでしまった。伸び伸びと大きく、それでいて繊細。ひたすら美しく、ひたひたと情感に迫ってくるものがある。

里わの火影も 森の色も
田中の小路を たどる人も
のなくねも かねの音も
さながら霞める おぼろ月夜
高野辰之作詞 朧月夜/二番)

作詞家の高野辰之は長野県出身の国文学者。博士号を取得した論文が「日本歌謡史」で、東京芸大の教授にもなっている。多くの児童唱歌を作詞しており、ほかに「故郷(ふるさと)」「春の小川」「春がきた」「紅葉(もみじ)」などがある。彼が生まれ育った信州の風景がモチーフになったものが多いが、それらはそのまま日本人の原風景でもある。

歌に読み込まれてはいるが、話とは何の関係もない絵になってしまった。



0403 a frog

2016年4月7日木曜日

毛づくろい

電車の中で化粧を直したり、枝毛でも取っているのか長い髪をいじっている女性を見ると猫の毛づくろいを思い出す。周りも気にせず一心になってやっている。
「猫は一生の2/3は寝て過ごし、起きている間の半分は毛づくろいをしている」と書いてあったが、なるほど舌もブラシのようになっているし、あのビロードのような毛を維持するために人生(?)かけて舐めて舐めて舐めて…これは大変なものだ。見知らぬ人間にからだを触らせたくないのも道理で、触れば手の油もつくし、人間の匂いもつくのだろう。
「気軽に触らないでよね!安くないんだから」ということなのだ。



0330 cat

2016年4月6日水曜日

猫のツボ

猫好きならみんな知っていることだが、ここを触れば喜ぶという猫のツボがある。まず筆頭にあげたいのが尻尾の付け根。背中から尻尾に移るところが骨で硬くなっているが、ここをくすぐってやると、尻尾をピンと立てて喜ぶ。ほぼ間違いない。首の付け根もよい。これも背中の側。微妙なフィンガーテクニックで掻くようにしてやると嬉しそうな顔をする。次に首の下。手のひらで包むように撫でてやると首を伸ばしてうっとりとし、ゴロゴロ言い出す猫もいる。ここまでくると猫も気を許し、足元にごろんと横になって腹を見せるのもいる。そうか、お腹もさすって欲しいのかと思って撫でたら噛まれたこともあるので、お腹は危険ゾーンのようだ。犬好きはここを誤って失敗をする。

「猫にまたたび」というが、これは本当だ。またたびの瓶詰めを買ってきて実験したことがある。小さなまたたびの実の匂いを嗅いだかと思うと、一発で首や耳をこすりつけるようにしてでれでれになった。またたびの周りをごろごろ体を反転させたりして、まるで気がふれたような酔っ払いぶりにびっくりした。あれは猫の麻薬なのだ。



0402 cat

2016年4月5日火曜日

猫を産んだ

中学生の時。離れの二階で寝ていたが、ふと目が覚めると掛け布団の上で三毛猫が寝ている。迷い猫が勝手に居着くようになった半飼い猫だったが、わざわざ階段を登って部屋に来るのは初めてで、珍しいこともあるものだとそのまま寝直しに入った。しかしどうも様子が変。半身を起こしてみたら、なんと産まれたての仔猫が4~5匹、股間の上でもぞもぞしている。ちょうど股の間の布団のくぼんだところ。何じゃーこれは!!!である。よりもよってこんなところでと気が動転したが、母猫は平然と寝ている。
「これはアカン…」まるで寝小便でもしたような気持ちで逃げるように布団を這い出し、事実を親にも告げずに学校へ行ったが、帰宅すると仔猫ごと消えていた。

猫は前もってお産の場所を考えないのだろうか。田舎の家なので、納屋には藁などもいっぱい積み上げてある。行き当たりばったりにも程があるというものだ。それとも前もって下見をしていたのか。しかし考えてみれば、あそこは温かくて柔らかくてお産にはうってつけともいえそうだ。いずれにしても中学生には理解を超えた猫だった。



0329 cat

2016年4月4日月曜日

猫の土産

猫が外でつかまえた獲物をくわえて帰ってくることがある。カエルやバッタ、トンボならいいが、野鳥、ねずみとなると飼い主もちょっと慌てることになる。田舎の猫ならこうしたお土産にも幅が出てきて、蛇やトカゲなどの爬虫類が加わる。
猫の「お持ち帰り」は飼い主に褒めてもらいたいからと言われてきたが、最近では「飼い主(人間)」が狩りも満足にできない仔猫同然の未熟者ゆえ、母性本能から持ち帰るというのが定説になっているそうだ。「さあ食え!」というわけだ。狩りの指導(教育的配慮)や普段のお世話へのお礼(猫の恩返し)という説もある。猫もあれで結構気苦労があるのだと思った。



0324 a cat

2016年4月1日金曜日

こんにゃく

けふはやるきがしなひ
本日の自画像


0401 Japanese food "konnyaku"