森の中で木炭画
ふと思い立って始めた木炭画。炭一本で描くモノクロームの世界。 charcoal drawing in the woods,in Japan.
2016年6月24日金曜日
齢をとると・・・
責任や役割などから放たれて、背負うものが軽くなってくる。すれば足取りも軽くなりそうだが、どうなんだろう。第二の人生、セカンドライフ。真っ白なキャンバスに、「さあ、お好きな様に、何でも」と言われて戸惑わないひとは少ない。自由というのは河原の小石のようなもので、その辺に転がっているあいだは気にならないが、ポケットに入れると途端に持て余す。キラキラ光ってきれいに見えた小石でも、ポケットに入れるとただの鬱陶しいオモリに変わる。捨てるには惜しい。
だからというわけでもないだろうが、いまの日本人は、齢をとっても元気なうちは働きたい、という人が多い。どんな仕事でも、働いているうちは、その日その日をうっちゃることができる。白い紙に向かうくらいなら束縛の方が気が楽というわけだ。来る日も来る日も、白い紙を差し出される、絵の描き方が分からないとこれは苦痛でしかない。日本人はずっと勤勉で来たから無理もないが、世界一の長寿民族になった以上、これから否応なく誰も見たことがない日本独自の絵が試される時代になっている。
見たいものだ
0615 old man
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