2017年5月23日火曜日

エイジング

歳月を経ることで味わいが増すもの。よい酒、よい家、よい家具、よい人の顔…


0517 woman

2017年5月18日木曜日

横山大観

毎日のコメ代わりに酒を飲み、日に一升、タバコも嗜み、89歳で没(1958年)。絵は繊細な静けさと豪快な押し出しの大きさがあって、ぴーんと張り詰めて鳴るほどの気品が漂う。たぶん、そういうひとだったのだろう。


0514 Taikan Yokoyama

2017年5月17日水曜日

不機嫌な老人

日本の高齢者がキレてトラブルを起こすことが頻発しているらしい。老人といえば穏やかで、いつもにこにこ、何でも受け容れてくれる一方で、長い人生経験がもたらす深い洞察や知恵の象徴でもあったように思うのだが、そんな風景はもはや幻想になっているのか。他人事のように言ってられる年代ではないが…


               ま、いいってことよ!
0511 man

2017年5月15日月曜日

学者の風貌

映画やドラマに出てくる学者の風貌には典型的な型があって、ボサボサの髪、よれよれのくたびれた背広、冴えないワイシャツに地味なネクタイあたりがどうやら定番。町を漂浪する極まった人たちとの違いは、どこか世間離れした物腰に、侮りがたい風韻が漂うところだろうか。「普通ではない」「特殊な価値観をもつ」別世界のひととして描かれる点では作家、芸術家なども同じカテゴリーで、共通点は対人接触スキルの低さからくる異質感がポイントとなる。最先端のおしゃれに身を包み、風貌さわやか、笑えばまっ白な歯がこぼれるというのでは絵にならないのだ。
実際の学者は、もちろんこういう典型さんもいるだろうがたぶんごく少数で、多くはコミュニケーション能力の高い、人当たりの柔らかい、ごく普通の「隙のない」紳士淑女が多いことだろう。
異物は沈潜というのが今日の結論。


0428 a scholar

2017年5月10日水曜日

霧のなか

昨夜からの雨も先ほどあがって、山はまっ白な霧の中に沈んだ。鶯の声だけが遠くで聞こえる。


0427 Japanese woman

2017年5月9日火曜日

おっ母

畦道で一休みする母の胸元から漂ってくる汗の入り混じった甘酸っぱい匂い。当時、乳離れしていてもあの匂いを嗅ぐともういけない。胸に飛び込んでいきたくなる衝動があった。あれがきっとフェロモンというものだったのか。


0425 a mother