1124 a woman |
2015年11月30日月曜日
変なおじさん
芸術家は「ろくでなし」で「変人」だと書いたが、真の創作というのは破壊(過去の方法論や価値観を壊す)でもあるので、そもそも変な人でないと原動力が出てこない。普通の人は既存のレールに乗って真っ当な人生を歩もうとするし、その方が安全安心で賢い選択だ。美術、伝統芸能、諸道など、芸術的な世界であっても、どこかの流派(権威)に属して、その流儀をなぞるのが処世の常道というもの。これに背を向けるのだから、まずは業界(権威に連なる同業仲間)から冷たい目を向けられる。オキテを無視する異端者の扱いだ。冷や飯にもありつけない茨の道が待っている。しかも、何をしているのか分からない、生活態度や行動が変、不気味・・・など世間からも爪弾き。こうして変なひとはどんどん変になって、変なひとのまま一生を終える。そんな変なひとの中から百年にひとり、天才が生まれる。しかし天才と言われるのは死後であって、生きている間は単に「変なおじさん」なのだ。
2015年11月27日金曜日
変人
芸術家は一生を棒に振る「ろくでなし」と書いたが、それだけではない。絵にしろ音楽にしろ、創作の世界に身をおいて、一生かけて何をやるのか。「よいものをつくりたい!」そんな曖昧な目標ではとても一生は過ごせない。「誰もやってないこと、新しいものはないか」これに尽きると思う。ひとがやっていることを追いかけても「唯一無二」にはなれない。「唯我独尊」こそ芸術の真情。後世の芸術家ほど大変だ。偉大な先人の足跡だらけの道を行かねばならない。
ひとと同調しながら生きていくことが習いになっている世の中で、誰もいないところを探すのは変人でないとできない。大勢して、こっちに行けば、お金も入るし、生活できる、家庭円満、夫婦和合、みんなで決めて責任分担、こたつで煎餅・・・こんな場所からは決して新しい芸術は生まれない。芸術家は偉大だ。
ひとと同調しながら生きていくことが習いになっている世の中で、誰もいないところを探すのは変人でないとできない。大勢して、こっちに行けば、お金も入るし、生活できる、家庭円満、夫婦和合、みんなで決めて責任分担、こたつで煎餅・・・こんな場所からは決して新しい芸術は生まれない。芸術家は偉大だ。
1120 a woman |
2015年11月26日木曜日
太地喜和子
2015年11月25日水曜日
寒い日
2015年11月24日火曜日
ろくでなし
芸術は食えない。大名や大寺から依頼を受けて襖絵を描いたりする高名な絵師はいたがごく一部の話。西洋でも貴族やパトロンに抱えられ衣食が満たされればまずは現世の大成功といったところ。ほとんどは下積みのまま食うや食わずは知れたこと。ひとつの壺や絵に何億、何十億というのは最近の話(桃山時代に茶道具に狂って大金を投じる大名もいたが)であって、そんなものは作った本人には何の関係もないことだ。こんな当てどのない世界に身を落とし、悶々のうちに一生を費やすというのだから、芸術家ほど「ろくでなし」はないだろう。大根のタネでも蒔いている方が余程手応えが確かだ。これは現代でも状況は同じ。だから尊い。
西洋人を描いてもどうしてか日本人ぽくなる。
西洋人を描いてもどうしてか日本人ぽくなる。
1117 a woman |
2015年11月23日月曜日
評価などというものは
生きている間は世の中にさっぱり受け入れられなかったものが、死後評価が一変し世界的な名声を得ることがある。創作の世界でこういう例は多い。絵画ではなんといってもゴッホ。まったく見向きもされず、生前売れた絵はたった一枚というのは有名な話。彼の絵が家の壁に空いた穴を隠す「ボロ隠し」に使われていたという。その友人のゴーギャンも絵では生計が立たず、雑多な仕事で食いつないでいた。
その対極の存在がピカソ。絵の天才は絵の商才にも長けていて、自らの価値を高め絵を高く売るツボを心得ていた。彼が死んだ時の総資産は実に数千億円。しかしピカソは余りに極端な例外、今の時代では受け入れられなかったと思う。多くの画家はお金に縁の無い清貧の世界に身を置きながら、来る日も来る日もせっせと絵筆を走らせるだけの一途な人生だったはず。そういう境遇や境地であればこそ、生まれた作品に俗気が抜け香り立ってくるというものだ。
その対極の存在がピカソ。絵の天才は絵の商才にも長けていて、自らの価値を高め絵を高く売るツボを心得ていた。彼が死んだ時の総資産は実に数千億円。しかしピカソは余りに極端な例外、今の時代では受け入れられなかったと思う。多くの画家はお金に縁の無い清貧の世界に身を置きながら、来る日も来る日もせっせと絵筆を走らせるだけの一途な人生だったはず。そういう境遇や境地であればこそ、生まれた作品に俗気が抜け香り立ってくるというものだ。
1113 a woman |
2015年11月20日金曜日
天才
上手な絵というのは技術の問題なので、やっていればうまくなる(はず)。よい絵というのは余韻(余剰)がたっぷりあって伝わってくる絵だとしたら、技術の及ばない才能の領域に踏み込むことになりそうだ。しかし世界に名だたる絵の巨人たちの作品を観て思うのは、そんな世俗的な上手下手、よい絵かどうかの評価を超えた、圧倒的な独創の存在!ピカソ、ルノアール、ゴッホ、北斎、大観・・・誰が見てもひと目でそれと分かる独自の画風がある。タッチ、スタイル、型、雰囲気、味わいとも言えるような、その人ならではのものがあるから、絵の存在感が違ってくる。
絵の天才とは抜きん出た個性、それを確立しえた人たちのこと。それがどーんと立ち上がれば、ちまちました評価など突き抜けてしまうのだろう。
絵の天才とは抜きん出た個性、それを確立しえた人たちのこと。それがどーんと立ち上がれば、ちまちました評価など突き抜けてしまうのだろう。
1112 a woman |
2015年11月19日木曜日
名作と凡作
立派な美術館で、豪華な額装に収められて、薄暗い間接照明で、誰様の何という絵で、何年に描かれて、どんな画法でとプレートの説明がつく絵を観る。その絵が、学校の廊下に貼ってあったら、果たして同じような印象をもつのか。入れ物ばかり見ていて、中身は見えてない。服装や雰囲気に騙されて、人物の印象を決めつけてしまう。そういう体験は多い。正直に言って美術館に収まっている作品でも「どこがいいのかさっぱり…」というのも多い。「まあ、こういうところにある作品なので立派なのだろう」とこちらの観る目の無さを恥じて恐れ入ってしまうのだ。世界的に名のある作家なら、その名前だけで有難がってしまうが、そこは人間のやること、実は凡作というのもありそうだ。
絵のちからが、実は美術館の威厳や絵の横の小さなプレートの威光だとしたら。芸術作品の感動というものも、なにやら心もとなくなってくる。
絵のちからが、実は美術館の威厳や絵の横の小さなプレートの威光だとしたら。芸術作品の感動というものも、なにやら心もとなくなってくる。
1111 a woman |
2015年11月18日水曜日
絵と音楽
2015年11月17日火曜日
Nicolai Fechin 音楽のような絵
2015年11月16日月曜日
Nicolai Fechinにうなる
2015年11月13日金曜日
仏像画
2015年11月12日木曜日
なかだるみ
2015年11月11日水曜日
四ヶ月
6月から始めた木炭画もこの絵を描いたあたりで四ヶ月が経過した。どこかで読んだが、絵は三ヶ月で少し上達、コツや要領のいろはが見えてくる。その次が三年。三年続けると、一通りできるようになって様になってくる。しかしその次は三十年!つまりここから先は才能の問題で、一生かけても駄目なものは駄目、ということらしい。「石の上にも三年」という言葉があるように、まずは続けることが大事ということ。しかし技術は続ければ身につくだろうが、そこから先が実は大変というのが三十年!の話。何の世界でも同じだろうが、ゴールがないから道は果てしない。
さて四ヶ月、中だるみというのか、何を描いたらいいのか、このあたりからぐらつき始める。
上と下で随分違うが、これは用紙の差。用紙が変われば、タッチが変わる。
さて四ヶ月、中だるみというのか、何を描いたらいいのか、このあたりからぐらつき始める。
上と下で随分違うが、これは用紙の差。用紙が変われば、タッチが変わる。
1020 trout |
1022 carp |
2015年11月10日火曜日
ヘミングウェイ(Ernest Hemingway)
2015年11月9日月曜日
阿久悠
2015年11月6日金曜日
マリ・キュリー(Maria Curie)
2015年11月5日木曜日
チャイコフスキー(Tchaikovsky)
2015年11月4日水曜日
エリック・サティ(Eric Satie)
2015年11月3日火曜日
ベーム(KARL BOHM)
2015年11月2日月曜日
ヘレン・ケラー(Hellen Adams Keller)
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