来年はもっと絵がうまくなりますように
2016年12月28日水曜日
2016年12月27日火曜日
顔
2016年12月24日土曜日
熱
2016年12月23日金曜日
嵐
昨夜は台風なみの暴風雨だった。家の外に立てかけてあった脚立や植木鉢などが倒れ、軒先に吊るし干しにしておいた傘が無残にもバラバラになっていた。今朝も風が強いが妙に生暖かい。天気とか、こういうどうでもいいことばかり綴っていると、いっそのこと書くのはやめて絵だけにしようかと思えてくる。嵐の夜、宮沢りえ主演映画「紙の月」を観たが、彼女はこんなに演技派だったかと驚いた。
2016年12月21日水曜日
微笑
2016年12月20日火曜日
山は静かに
2016年12月16日金曜日
うつむく人
会社でも電車の中でも、人はうつむいてばかりいる。手職の職人、台所での炊事、農作業も、手を使う仕事は大抵うつむく。見上げる仕事というのは、窓ふきや電気などの検針、植木の剪定くらいはすぐに思いつくが、あまり多くないように思う。首の骨が逆に湾曲(前曲がり)している人が増えているそうだ。自分もひどい頭痛が出て、病院で調べたら逆曲がり、筋肉がこって頭痛が起きたと判明した。
今日はきれいに晴れて、風もない。12月の空は青く澄んでいる。空を見上げる時間というのはどれほどだろう。1日1分もありそうにない。「0.0007%未満の空」(1日1440分のうち1分として)か。存在の割には見向きもされない象徴みたいなものだ。
今日はきれいに晴れて、風もない。12月の空は青く澄んでいる。空を見上げる時間というのはどれほどだろう。1日1分もありそうにない。「0.0007%未満の空」(1日1440分のうち1分として)か。存在の割には見向きもされない象徴みたいなものだ。
1209 Japanese actor |
2016年12月14日水曜日
ああ暮れていく
2016年12月13日火曜日
馴染み
「いらっ…おや、久しぶり」声をかけられて、男は少し照れくさそうにしながらカウンター席に腰を掛ける。「どうしてたのよ?変わりなかった?」店主の問いかけに曖昧な笑顔で答えながら、周囲をざっと見回した男は、半年前と何ら変わりない店内の様子に安心感を覚える。この半年、男の身に起きた変化は小さなものではなかった。比較的平穏だった日常に落とされた一滴、それがきっかけとなって小さな揺れが起き、その揺れが些細な変化を生み、それがまた意外に大きな波紋となって新たな動揺を生む。「広ちゃん、心配してたよ」店主の口からおんなの名前を聞いた時、男ははっとする。変化をもたらした最初の一滴・・・男はそれを今の今まで別のことに思っていたが、それは間違いかもしれない。広子という女にこの店で出会った三年前、変化はすでに始まっていたのかもしれない。(短編小説ふう。続かず)
1206 man |
2016年12月9日金曜日
2016年12月8日木曜日
はらぺこ
家回りを縄張りにしているヒヨドリがいる。何匹も来るのでどれがそれなのか見分けがつかないが、たぶんそれぞれ個体ごとにテリトリーがあって、そこで餌を摂ったり、繁殖したりしている。どの時期にはどこに何の花が咲いて、どの蜜が旨いとか、どの実が食べごろだとか、そういうカレンダーも備わっているに違いない。いつもだとこの季節、白椿が順々に咲いて、その蜜を吸いに来るのだが、今年はその花が咲かない。それでも椿の木に止まってうろうろしながら花を探し、恨めしそうにキイキイ鳴いて行く。幸い、モチノキの実が赤くなったので、しばらくそれでも食べてくれ、と思う。その実がなくなったら、リンゴの皮を恵んでやろう。
1203 woman |
2016年12月6日火曜日
風
2016年12月5日月曜日
2016年11月29日火曜日
純白
2016年11月24日木曜日
雪
2016年11月21日月曜日
もみじ
2016年11月18日金曜日
喪中
喪中はがきが届く時期になってきた。そういえば、今年は一度も葬儀に出ていない。珍しいことだ。毎年のように、友人知人がらみの訃報でびっくりしてきたが、やっと今年で切れるか。このまま何もなく年を越せるといいが。
冠婚葬祭は簡素化の流れが続いていて、葬儀も身内だけですませたり、これもしないで火葬場で限られた人だけでお別れする「直葬」が増えているそうだ。終活ノートにあらかたの部分は記載したが、葬儀に関する希望はまだ書いていない。書いていないが、葬儀不要、戒名不要、墓は遺族の都合で勝手次第(自分としては墓不要、散骨可)でいいと思っている。集まれる身内数人で、故人が好きだった音楽でも流しながら、お茶でも飲みつつしばし偲んでもらえたら、それで十分。お経よりもそれがいい。
冠婚葬祭は簡素化の流れが続いていて、葬儀も身内だけですませたり、これもしないで火葬場で限られた人だけでお別れする「直葬」が増えているそうだ。終活ノートにあらかたの部分は記載したが、葬儀に関する希望はまだ書いていない。書いていないが、葬儀不要、戒名不要、墓は遺族の都合で勝手次第(自分としては墓不要、散骨可)でいいと思っている。集まれる身内数人で、故人が好きだった音楽でも流しながら、お茶でも飲みつつしばし偲んでもらえたら、それで十分。お経よりもそれがいい。
1101 woman |
2016年11月17日木曜日
最終盤
2016年11月11日金曜日
たわわ
こんな山でもさすがに静岡で、あちこちの庭に柑橘が植えられて、よく実がとまっている木も多い。いま住んでいる家にも、金柑、柚子、温州みかんの木がある。金柑、柚子は毎年実がなるが、温州みかんは昨年一個だけ初めて実がなり、今年は2~30個ほどもあるだろうか。湯河原あたりの海に面した南斜面のみかん畑とは条件が違うから、あまり甘くはならないと思うが、去年の一個は酸っぱいながら味わいは濃くて、なかなかだった。
2016年11月10日木曜日
山茶花咲かんか
2016年11月8日火曜日
変身!
2016年11月7日月曜日
山のパレット
2016年11月2日水曜日
雨あがる
2016年10月31日月曜日
冬じたく
2016年10月28日金曜日
北林谷栄
2016年10月27日木曜日
原精一
2016年10月26日水曜日
2016年10月25日火曜日
日本変人列伝九 左卜全
2016年10月20日木曜日
2016年10月19日水曜日
山の景色
2016年10月18日火曜日
白墨
チョークは石灰岩や帆立貝などを原料とする天然素材製品で、昔から馴染み深いものだったが、去年、代表的な製造会社の羽衣が廃業するというニュースが伝わった。学校を出てから長く目にする機会もなく、意識にのぼることもなかっただけに、逆にそういう専門メーカーが今もあったのかと驚いた。
2016年10月17日月曜日
巣
2016年10月13日木曜日
2016年10月12日水曜日
2016年10月7日金曜日
2016年10月6日木曜日
エイジング
何でもない木の机でも、長く使用しているとあちこちに傷がつき、角も丸くなってすり減り、塗装も剥がれ、ススや手垢がついてまだらになり、見すぼらしい姿になるが、見ようによっては何ともいえない歳月の味わいというものを感じる。アンティークや古物骨董の世界ではわざと使用感や時代を人工的に出している贋物も多いが、本物の年月の味というのはやはり人の手の及ばない長い長い時間の技が必要になる。
咲き始めの花は誰が見ても美しいが、すぐにしおれる。しおれて色あせて、褐色のシミが増えてくると誰も見向きもしなくなるが、そこにもひっそりと美が滲んでいる。陽の光や雨風にさらされ、昆虫たちに食いちぎられて穴があき、もう水を吸い上げるちからも衰えている夏の老い花たち。
古ぼけた歳月の果実。そういうものが周囲にあると妙に空間が落ち着くように感じる。
咲き始めの花は誰が見ても美しいが、すぐにしおれる。しおれて色あせて、褐色のシミが増えてくると誰も見向きもしなくなるが、そこにもひっそりと美が滲んでいる。陽の光や雨風にさらされ、昆虫たちに食いちぎられて穴があき、もう水を吸い上げるちからも衰えている夏の老い花たち。
古ぼけた歳月の果実。そういうものが周囲にあると妙に空間が落ち着くように感じる。
0929 DAIHATSU2015 |
2016年10月3日月曜日
三味線
また三味線の皮が破けた。去年の5月に張り替えてから16ヶ月。少し早いような気がする。最近稽古をさぼっていたし、この頃の雨もよくなかったのだろう。三味線の皮は熱と湿気が大敵で、暑い車中などに置くと一発でだめになる。毎日のように弾いて皮に刺激をあたえるほうがよいそうで、仕舞いこむ時間が長いと破れやすくなると聞いた。このあたり、つくづく三味線は生き物だと思う。かわいいペットのように毎日抱いたり撫でたり扱うべきなのだ。
三味線の皮で一番いいのはやはりネコ皮(それも妊娠経験のないメス猫が上等)だが、自分が普段使っているのは犬皮。ネコよりも丈夫で値段も少し安い。しかし動物愛護の問題でこれも海外からの供給が細っており、最近は新たにヤギ皮を代用にするようになってきたらしい。バチは象牙やべっ甲が使われていて、地唄などに使われている先が八の字に広がった総象牙のものだと、バチ一本で普通に百万以上する。糸は消耗品だが、これも絹糸だから動物由来。ネコや犬、象牙にべっ甲、絹の糸、ある種の人たちから見たらなんと罪深い楽器であることか。そのうち非合法扱いになるかもしれない。
三味線の皮で一番いいのはやはりネコ皮(それも妊娠経験のないメス猫が上等)だが、自分が普段使っているのは犬皮。ネコよりも丈夫で値段も少し安い。しかし動物愛護の問題でこれも海外からの供給が細っており、最近は新たにヤギ皮を代用にするようになってきたらしい。バチは象牙やべっ甲が使われていて、地唄などに使われている先が八の字に広がった総象牙のものだと、バチ一本で普通に百万以上する。糸は消耗品だが、これも絹糸だから動物由来。ネコや犬、象牙にべっ甲、絹の糸、ある種の人たちから見たらなんと罪深い楽器であることか。そのうち非合法扱いになるかもしれない。
0928 old woman |
2016年9月30日金曜日
2016年9月初体験
よく降った。今日もまた雨らしい。9月も今日で終わる。この9月、生まれて初めて入院というものを経験した。1日だけの検査入院だったが、絵にも描けない体験をした。手術室に入ったし、車椅子にも乗せられた。点滴下げて廊下も歩いた。病院では普通に見られる光景だが、自分がやるとちょっと誇らしげな気持ちもした。点滴スタンドを押しながら寝巻き姿で1階まで降りると一般外来があるが、「ほらほら見てよ。オレ入院だよ。そこ通してくれる」みたいな、外来患者より一段上にいるような気になった。あれは何だったのだろう。
病院は外界とは違う不思議な世界だ。本人確認のために、検査や投薬のたびに「お名前と生年月日」を言わされる。単なる情報処理のタグ扱いだ。看護師や担当医が向こうからやってきて気遣われ、上げ膳据え膳で遇されるかと思えば、検査室内では医師や助手のいいなりで、完全に物体になったような思いにさせられる。デリカシーなどという曖昧・複雑なものはここでは無視される。局面ごとにポジションが上がったり下がったりで、定まりがない。本格入院となると病気の名前や程度ごとに患者のヒエラルキーもあるのだろう。
今回は「チラ見」だったが、病院という不思議ワールドの一端を見た。もう見たくないが。
もう勘弁…
病院は外界とは違う不思議な世界だ。本人確認のために、検査や投薬のたびに「お名前と生年月日」を言わされる。単なる情報処理のタグ扱いだ。看護師や担当医が向こうからやってきて気遣われ、上げ膳据え膳で遇されるかと思えば、検査室内では医師や助手のいいなりで、完全に物体になったような思いにさせられる。デリカシーなどという曖昧・複雑なものはここでは無視される。局面ごとにポジションが上がったり下がったりで、定まりがない。本格入院となると病気の名前や程度ごとに患者のヒエラルキーもあるのだろう。
今回は「チラ見」だったが、病院という不思議ワールドの一端を見た。もう見たくないが。
もう勘弁…
0927 old man |
2016年9月28日水曜日
匂いの記憶
街なかを歩いていて、ふと漂ってきた匂いに昔の記憶が鮮やかに蘇ることがある。記憶を呼び覚ます匂いには色々あって、油や煙、ドブ、公衆便所といった悪臭の類いから、香水、食べ物、飲料、花などのよい香り、印刷屋、かばん屋、青果店などにある商売特有の業種臭もある。最近は感じなくなったが、役所や郵便局には特有の匂いがあったし、家電店には機械臭が漂っていた。職員室の匂い、体育倉庫の匂い、講堂の匂い、みんなそれぞれ違っていた。この記憶の再生がまた独特で、昔のある瞬間の、その時の映像や感情が、ナマナマしく飛び出してくる。どうしてこんなことを憶えていたのか、と不思議に感じるような片々たる記憶だ。
匂いの記憶は他の感覚器官とは情報処理の回路が違い、脳の記憶庫に直接焼きこむ仕組みになっているそうだ。思い出そうとして思い出すという意識的な記憶再生ではなく、瞬間的に蘇る感覚はこのあたりに理由がありそうだ。
あちこちの庭から金木犀の香りが漂い始めた。
匂いの記憶は他の感覚器官とは情報処理の回路が違い、脳の記憶庫に直接焼きこむ仕組みになっているそうだ。思い出そうとして思い出すという意識的な記憶再生ではなく、瞬間的に蘇る感覚はこのあたりに理由がありそうだ。
あちこちの庭から金木犀の香りが漂い始めた。
0916 woman |
2016年9月21日水曜日
台風
2016年9月16日金曜日
停滞
2016年9月13日火曜日
2016年9月6日火曜日
ほう…
自筆でものを書く機会が減っている。日常の連絡や通知はもちろん、会社の書類、伝票、スケジュール、メモ、年賀状など、かなりのことがパソコンやタブレットなどで片付くようになっている。あの人はこんな字を書くのか、たまたまナマの字を見る機会があって新鮮な驚きを感じることもある。一度もナマ字を見たことがない人も多い。字がヘタでもハンデになることも少なくなったので、習う人も減っていることだろう。ここ数十年で書の地位は随分失墜した。
ちょっと前まで書は人なり、教養の第一歩であり、嗜みであり、道であったから、よい字が書けることはそのまま「ひとかどの人物」を意味した。衣装を飾り立てて威を張るのは金があればできるが、内面の充実やレベルの表現に、書は大きくものを言った。
昨日、日本の書道をユネスコ文化遺産に登録申請するよう文化庁に要望書が提出された。
ちょっと前まで書は人なり、教養の第一歩であり、嗜みであり、道であったから、よい字が書けることはそのまま「ひとかどの人物」を意味した。衣装を飾り立てて威を張るのは金があればできるが、内面の充実やレベルの表現に、書は大きくものを言った。
昨日、日本の書道をユネスコ文化遺産に登録申請するよう文化庁に要望書が提出された。
0901 man |
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