2017年11月10日金曜日

はげ

日本人で禿げて喜ぶひとはまずいない。指名手配犯人ぐらいしか思いつかない。欧米でも少ないかもしれないが、禿げることへの許容は日本よりもあるように思う。日本のおとこは髪の毛が減りだすと焦る。覆い隠すべくもなくなるとすごい負い目に感じる。数十年ぶりに会って「変わらないねえ!」という感嘆は、髪の毛の印象に左右されるところが大きい。以前のボリュームで黒ぐろとしていると、他が多少アレでも若々しいと判定される。若さへの価値観や執着、逆に言うと老いへの抵抗が、日本人は強いのだろうか。それともハゲはイヤ!という女性からの無言の圧力でもあるのか。どうも日本のハゲの文化というのは少し異質で研究の余地があると思う(天皇との関連など)。性的な多様性がだいぶ受容されてきており、いわゆるデブもだいぶ風景が変わってきた。そろそろ日本人のおとこも、50を越えて髪の毛の総量で「勝った!負けた!」とこころの中で思ってしまう、その心根を正さないといけない。


1027 man

0 件のコメント:

コメントを投稿