2016年9月6日火曜日

ほう…

自筆でものを書く機会が減っている。日常の連絡や通知はもちろん、会社の書類、伝票、スケジュール、メモ、年賀状など、かなりのことがパソコンやタブレットなどで片付くようになっている。あの人はこんな字を書くのか、たまたまナマの字を見る機会があって新鮮な驚きを感じることもある。一度もナマ字を見たことがない人も多い。字がヘタでもハンデになることも少なくなったので、習う人も減っていることだろう。ここ数十年で書の地位は随分失墜した。

ちょっと前まで書は人なり、教養の第一歩であり、嗜みであり、道であったから、よい字が書けることはそのまま「ひとかどの人物」を意味した。衣装を飾り立てて威を張るのは金があればできるが、内面の充実やレベルの表現に、書は大きくものを言った。

昨日、日本の書道をユネスコ文化遺産に登録申請するよう文化庁に要望書が提出された。



0901 man

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