2015年10月22日木曜日

写実の壁

実際に絵を描いているとどうしても対象をあるがままに描写する「写実」という問題に直面する。
行ったことはないが、たぶん絵画教室などでは、「よく見て描け」「あるがままに」というのは最初の一歩なのだろう。しかし実際にやっていると馬鹿馬鹿しくなるときがある。

どんなに苦労しても写真に敵わないじゃないかと。単に写すだけでは作家性みたいなものはどうなるのか。なんの創造性もオリジナリティもない、写すだけの絵は技術であって芸術ではないだろう!みたいにね。写実は時間も手間もかかって面倒なものだから、真剣に取り組んでいると必ずその壁にぶつかる。何十時間、時に何百時間も費やしても、その絵が「えっ!これ写真じゃないの!」では作家は浮かばれない気がする。

印象派とか抽象派とか言われる作家たちも、やっぱりこの壁からジャンプしたのだろうか。
今回からは「顔」。2枚目3枚目は初めて使用する紙。シワ目が入っている。1枚目は定着液がダマになってしまったようだ。

0907顔

0908顔1

0908顔2




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